子供の病気
しゃっくり(吃逆)しゃっくり(きつぎゃく)

しゃっくり(吃逆)とは、胸と腹を仕切っている横隔膜が急速に収縮し、同時に声帯が閉じることで、空気の吸い込みが阻害される現象です。

これは自分の意思とは関係なく発生する反射的な動きであり、喉の筋肉を動かし、喉・扁桃腺・舌からの情報を脳に伝える舌咽神経が関与しています。

舌咽神経に刺激が与えられると、延髄内の吃逆中枢を介してしゃっくりが引き起こされます。

しゃっくりの際には、吸気と同時に声帯が閉じるため、「ヒクッ」という音が出ることがよくあり、英語のhiccupなど外国語でしゃっくりを意味する単語にもこの音が使われることがあります。

医学的には吃逆(きつぎゃく)と呼ばれています。

しゃっくりは多くの人が経験することであり、2日以内に治まるものは急性吃逆と呼ばれます。
しかし、中には2日以上続く慢性吃逆や1ヵ月以上続く難治性吃逆があります。

これらの場合、苦しい合併症症状として呼吸困難、嘔吐、不眠などが現れることがあります。
また、これらのしゃっくりは何らかの基礎的な疾患、例えば脳や呼吸器、消化器の問題が原因となっている可能性が高いため、原因の特定と適切な治療が重要です。


原因
急性のしゃっくりが起こる原因は、一般的には基礎疾患がない場合がほとんどです。

この場合、食べ過ぎや飲み過ぎ、または炭酸飲料のような刺激が引き金となって発生することが多いです。

しかし、慢性的なしゃっくりや難治性のしゃっくりの場合は、延髄の呼吸中枢付近に問題がある可能性や脳の疾患、咽頭や消化器、呼吸器の炎症や腫瘍など、さまざまな病気が原因となる可能性があります。

また、アルコールや特定の薬物の摂取もしゃっくりを誘発することがあります。



症状
急性のしゃっくりの場合、通常はしゃっくり以外の症状はほとんど見られません。

しかし、慢性的なしゃっくりや難治性のしゃっくりの場合は、長時間にわたってしゃっくりが続くことでさまざまな問題が生じる可能性があります。

例えば、不眠や悪心嘔吐、食欲不振などの症状が現れることがあります。

また、会話や特に電話での会話が困難になり、社会生活に支障をきたすこともあります。

さらに、しゃっくりの原因となる疾患がある場合、その疾患の症状がしゃっくりに加わることもあります。

そのため、しゃっくりの原因を正確に特定することは、状態の解決に役立つ重要な手がかりとなります。





脳挫傷(のうざしょう)

脳挫傷とは、事故などによって頭部に直接的な強い衝撃が加わったことで、脳の外側だけでなく、脳そのものが損傷を受ける状態を指します。
脳振とうは、頭部への衝撃によって一時的な意識障害が起こる状態であり、脳の構造には異常がない場合があります。
しかし、脳挫傷では脳の構造自体が損傷を受けているため、より深刻な状態となります。 重篤な場合には、緊急手術が必要となることもあります。

脳挫傷の症状は、軽度の場合でも一時的な頭痛などの痛みを伴うことがありますが、脳に損傷があるため、後日になってからさまざまな症状が現れることがあります。
例えば、頭痛やめまい、吐き気や吐血、視覚や言語の障害、意識の混乱などが起こることがあります。

もし頭部を強打した場合は、脳神経外科や救急科を受診することをお勧めします。
医師は適切な検査や診断を行い、必要な治療を提案してくれます。
脳挫傷は自己判断で放置することは危険ですので、早めの専門家の診断が重要です。



原因
脳挫傷は、交通事故や転倒・転落事故、頭部への殴打などが原因となって発生しますが、出現パターンは主に2つに分けることができます。

まず一つ目のパターンは、直接的な打撃を受けた箇所の下にある脳の一部が損傷するパターンです。
具体的には、打撲を受けた部分には頭蓋骨の骨折がしばしば認められます。

二つ目のパターンでは、強い衝撃が加わることによって脳が脊髄液中で浮遊している状態で頭蓋骨に衝突することで損傷が発生します。
このようなパターンは、車の事故において頭部がハンドルやダッシュボードにぶつかったり、頭部が激しく動いたりすることによって起こりやすく、この場合は打撃を受けた部分だけでなく、前頭葉や側頭葉の先端部分に脳挫傷が形成されます。

脳挫傷を受けた脳では、神経細胞の壊死、出血、脳組織の腫れなどが起こり、損傷した箇所や程度によってさまざまな症状が引き起こされます。
特に高齢者は転倒時に防御反応が遅れがちであるため、脳挫傷を起こしやすいと言われています。



症状
脳挫傷の症状は、損傷の位置や程度によってさまざまです。
軽い損傷の場合、ほとんど自覚症状を感じません。
一時的な意識障害や軽い頭痛が主な症状として現れることがあります。
ただし、損傷の程度が深刻である場合や、脳の腫れや出血がひどい場合は、より重い症状が現れる可能性があります。

重度の脳損傷の場合、頭痛と嘔吐に加え、手足の麻痺、言語障害、失語症、意識の混乱や消失といった重い症状が出現することがあります。
また、前頭葉には嗅覚を調節する部分があるため、食事をしても味を感じないといった症状が生じることもあります。
さらに、脳が損傷することでてんかん発作を引き起こす場合もあります。

脳挫傷による症状は、個人によって異なるため、正確な診断と治療が必要です。

あったか冬物はこちら
新着はこちら